新井人形店の工房Now!
木目込人形やひな人形を通じて出会った工房での出来事をお届け致します
私どもの木目込人形の製作現場には、テレビや雑誌などのマスコミの取材や小・中学生が校外学習として、工房見学に見えます。 伝統産業の社会見学などに、私の工房も協力させていただいています。
木目込人形、ボディの生地ごしらえ
木目込人形の製作において、手間のかかる工程の一つが生地ごしらえです。
木目込人形は桐塑(とうそ=桐の粉)を正麩糊(しょうふのり)で練り、型から抜きます。
これを乾燥室で乾かしますが、型の合わせ目にはどうしてもバリが出来ます。
先ずはこのバリをヤスリで削ります。
ただ今、木目込み人形の「高砂」の生地補正をしております。
左下の粘土の様なものが桐塑(とうそ)を正麩糊(しょうふのり)で練ったもので、ボディの生地と同じものです。
これは木目込みのボディの欠けている部分や、凹んでいる部分を補正するために使います。
竹のヘラを使います。
竹べラは自分たちで、使いやすいように作ったものです。
この段階をキチンとやっておかないと、木目込みの仕上がりが綺麗にいきません。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
伝統産業、岩槻の人形に関しての勉強
岩槻の伝統産業・人形の学習という事で、東京から、中学生のグループが我が工房、新井人形店に見学にいらっしゃいました。
いつもは、人形関係の業者さんと打ち合わせなどをするフロアーです。
ここで木目込人形のお話をさせていただきました。
岩槻の人形に関する歴史、製作工程、節句の意味なども触れました。
初めて見る木目込人形の制作現場や特別な道具や材料など、興味津々といった様子でした。
恥ずかしながら、私の仕事や、人形に関しての想いなどにも触れましたが、きちっと受け止めていただけたようです。
梅雨時、天候が不安定でありましたが、元気に帰って行きました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
筑波大付属中学校さま、ご来店
私ども新井人形店ではもう、毎年恒例のイベントになっております。
今年も筑波大学付属中学校の1年生が工房見学にいらっしゃいました。
礼儀正しい、素直なお子さん達です。
木目込人形を作っている現場を初めて見て、大変興味が湧いたようでした。
人形などの伝統産業に興味を持つという事は、これから人生に何かしかの意義があると思います。
私は、人形の歴史や木目込人形の作り方のお話しましたが、五節句を含め節句の意味やその人形が単なる観賞物でないこと、ご両親やご家族がどれほど子供に対して愛情を抱いているか、またその事を職人が心に留め、どんな思いで人形を作っているか、そんなこともお話いたしました。
私の話はあまり上手ではありませんでしたが、十分彼らに伝わった事と思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇