新井人形店の工房Now!
木目込人形やひな人形を通じて出会った工房での出来事をお届け致します
私どもの木目込人形の製作現場には、テレビや雑誌などのマスコミの取材や小・中学生が校外学習として、工房見学に見えます。 伝統産業の社会見学などに、私の工房も協力させていただいています。
木目込人形の釜型作り、シリコンで型取り。その②
原型の為の石膏の型取り。
先日(9月2日の記事)、半分の(片側)の作業工程をアップしましたが、今回はもう片方の型取りです。
枠を外し、粘土を取り除きます。
片側に固まったシリコンの「型」が出来ています。
今度は粘土を取り除いた側にシリコンを流し込みます。
このさい、シリコン同士がくっ付かない様に、剥離剤を塗布しておきます。
シリコンが凝固しました。
型の完成です。
原型を外し、そこに石膏を流し込めば、同じ形の物が複製出来ます。
石膏の複製品が抜けました。
この石膏を削ったり、ペーパーをかけたりして、最終の原型を作成します。
シリコンが痛むまで、いくらでも複製出来ます。
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有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
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木目込人形の布断ち。
布断ち。
木目込人形の衣裳の裁断の様子です。
モノサシは㎝、㎜では無く寸尺(すんじゃく)の表示の物を使っています。
私たち、人形業界では、木目込人形に限らず、大きさの話をする時には、寸尺で会話をします。
とりわけ人形職人はどちらの工房でもそうだと思います。
おそらく、人形職人だけで無く、伝統工芸品に関わる業界では単位は寸尺かと思います。
そして最も大切な布断ちの道具は断ち包丁。
人形に木目込むパーツ、それぞれ全ての型紙があります。
この型紙をどう使うか?
また次回。
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木目込人形の衣裳。
木目込人形に使う正絹の織物です。
これは金糸を織り込んでいない、後染めの布で、主に姫の衣裳の袖の重ねや単衣(ひとえ)などに使います。
雛人形は特に「お姫様」の衣裳がポイントとなりますが、袖口と襟の重ねの配色、いわゆる「いつつぎぬ」の選定で雛人形はかなりイメージが変わります。
明るい色合い、落ち着いた色合い…などなど。
姫の上着、いわゆる「唐衣(からごろも)」と表衣(おもてぎぬ)と調和する色を見つけます。
布地の選定を始めると、仕事場がとっても散らかります。
こんな感じで、新しい衣裳の雛人形の配色が決まっていきます。
実際に衣裳を着せ付けた後で修正する事もしばしばですが…。
大変な作業ですが、ワクワクする楽しい仕事でもあります。
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