新井人形店の工房Now!
木目込人形やひな人形を通じて出会った工房での出来事をお届け致します
私どもの木目込人形の製作現場には、テレビや雑誌などのマスコミの取材や小・中学生が校外学習として、工房見学に見えます。 伝統産業の社会見学などに、私の工房も協力させていただいています。
雛人形の製作、真っ只中です
今年もあと2カ月。
すでに雛人形の製作現場は、いわゆる繁忙期を迎えております。
当、新井人形店でも仕込みから、木目込みのお雛様を完成させる場面へと、移行いたしました。
毎日、完成した雛人形達を箱に納め、問屋さんに出荷してます。
しかしながら、すべての生地ごしらえが終わっているわけではなく、慌ただしい毎日です。
不足しているパーツの手配もしなければ…。
一体一体、嫁に出す気持ちで丁寧に作りたいと思います。
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有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
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新井人形店の工房見学
私どもの木目込人形の製作現場には、時々、テレビや雑誌などのマスコミの取材があります
が、一方、小・中学生が校外学習として、工房見学に見えます。
最近は大学生がゼミの研究テーマとして、人形を伝統産業の一つとして取り上げる機会も増
えました。
先日は、文化人類学を学ぶ大学4年生が、卒論を書く目的で、木目込人形の工房の見学と、職
人である私の仕事や想い、生き方についての取材にいらっしゃいました。
今回は、仕事の一部分を体験してもらいました。
玉串に糸を結ぶ作業なのですが、細かい作業です。
慣れればどうということはないのですが、やはり初めてではチョットぎこちない?かな。
ものづくりの大変さを感じていただければ何よりです。
なお、私どもでは、仕事場や実際に人形を製作する現場については「学習目的」での見学は、
条件が合えばお受けいたしますが、一般の方の観光目的の場合については現在、申し訳ございま
せんが、お受けいたしておりません。
もちろん、完成した製品の木目込人形の展示場はこの限りではありません。
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有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
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胡粉作り
木目込人形の胴に白い塗料を塗りますが、それが胡粉(ごふん)であります。
さて、胡粉を作ります。
人形に使う膠。もとの形はこのようになっています。
三千本膠(さんぜんぼんにかわ)と言います。
こちらは粉末の胡粉。
さて、どのようにこの堅い膠と胡粉の粉で白い塗料が出来るのか?
今日は人形にはとても重要な胡粉の作り方をご紹介します。
実は結構重労働で、大ごとなのです。
水に浸しておいた膠です。昨日から準備していました。
焦げないように湯煎で煮ます。
胡粉に少しずつ注ぎます。
このあとが大変です。
ダマにならないように「すりこぎ」で捏ねます。
このときに全部注がず、胡粉の粒子が滑らかになるよう、ひたすら、充分捏ねます。
年を重ねるごとに、年々、重い作業です。
汗が出て来ました。
腰にもきます。
さらに注ぎます。
この作業を繰り返し、やっと人形に塗れるように仕上がります。
調合は「カン」に頼るところ大ですが、今日の仕上がりは完ぺきでした。
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木目込み人形の生地ごしらえ
型から抜いた、木目込み人形のボディーを修正しています。
木目込み人形のボディーは桐の粉をノリで練ったもの(桐塑=とうそ)ですが、
乾燥のときの狂いや、ひびなどをやはり同じ素材で修正します。
修正には竹ヘラを使います。
この作業の前に、バリ取りの作業があります。
すでにヤスリで磨き上げているものです。
このように本格的な木目込み人形は、きめ込む前の作業がとても手間がかかります。
木目込み人形の中には、パッポウウレタンなどの新素材を使用したものもあります。
この後、さらに作業行程は続きます…。
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