新井人形店の工房Now!
木目込人形やひな人形を通じて出会った工房での出来事をお届け致します
私どもの木目込人形の製作現場には、テレビや雑誌などのマスコミの取材や小・中学生が校外学習として、工房見学に見えます。 伝統産業の社会見学などに、私の工房も協力させていただいています。
木目込人形の釜型作り、シリコンで型取り。その①
木目込人形のボディーは釜型から抜きますが、新型の原型を作った時には、新たにその釜型を作らなければなりません。
今回は、釜型作りの前に、念のため原型を複製しておこうと思いました。
シリコン型から石膏(せっこう)で原型を複製します。
先ず粘土で原型の半分を埋めます。
周りの壁は、誰もが子供の頃遊んだ「レゴ」です。
今はネットでも買えますが、若いパパやママや子供だらけのレゴ売り場で場違いなおじさん一人で購入してきました。
先ずは半分(片面)にシリコンを流し込みます。
後にもう片面、シリコンを入れますが、ズレずに、キッチリ合わさる様に、四隅に凸と凹を作ってあります。
このまま固まるまで、他の作業をしながら待ちます。
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有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-35
TEL:048-756-2364
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人形業界も夏休み。
人形業界は、もうすっかり夏休みに入った様です。
人形屋さん、とりわけ流通業、問屋さんは夏季休業中です。
しかしながら、人形メーカーや職人達は、9月の節句人形見本市に向け、雛人形や五月人形のサンプルを間に合わせるため、綱渡り中。
しかしながら、こんなに暑い日が毎日、毎日続く様では、感覚が狂います。
雛人形は寒い冬場に販売するので。
寒い時に売れる配色にしないと。
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有限会社 新井人形店
http://arai-kimekomi.co.jp/
住所:埼玉県さいたま市岩槻区愛宕町9-
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木目込人形の製作、頭と手を取付けるための溝。
木目込人形を作る、さて、頭と手のを取り付ける為の穴はどの様に作るか?
これは、それぞれの木目込人形工房によって流儀がある所ですが、私どもではこの様にしています。
先ず、別れる所は木目込む前に穴を開けるか、木目込んだ後に穴を開けるか?と言う問題ですが、最近私どもでは、木目込んだ後から開ける事が多いです。
この方法ですと、木目込みの最中に、ボディーを崩す心配が少ないです。が、穴開けを慎重に行わないと、せっかく木目込んだボディーを痛める心配があります。
穴の形状を微妙な頭(首)や手の形状通りに合わせる必要があり、とても気を使う作業になります。
新井人形店では、ご覧の様なドリルを使っています。
まさに道具類は自分の体の一部です。
これは手の穴。
実際は、微妙な部分を丸刀を使って微調整します。
そしてこの後、いよいよ頭と手の取り付けです。
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